車は一生乗れるものではありません。
いつかは壊れたり、事故や故障で寿命を迎える時が来てしまいます。
その時は残念ですが「廃車」という形で愛車とお別れをしなければなりません。
では、
車を廃車にするには、お金がいくらかかってしまうのでしょうか?
ディーラーや車屋さんに頼んだら処分料としてお金が結構かかってしまいそうですし、だからと言ってそこらへんに乗り捨てれば違法になります。
少しでもお金がかからないように自分でも廃車手続きしたほうが良いのか、なんて考える人もいることでしょう。
しかし、
実は無料で引き取ってくれるところもあるのです。
そして
状態が良ければ廃車でも買い取ってもらう事も可能なのです。
この記事では、廃車の手続き方法と、無料で処分してもらう方法についてまとめていますので参考にしてみてくださいね。
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〔目次〕
・永久抹消登録と一時抹消登録
1 廃車とは?
車を廃車すると言えば、私たちは一般的に車をスクラップにしてしまうイメージだと思います。
解体して内装をはがし、「鉄とアルミ、プラスチック、ガラスなどに分け、溶かして再利用する」こんな感じなのかなと思う人がい多いようです。
しかし、
廃車の本来の意味は、「車の登録(車籍)を抹消すること、または登録(車籍)を抹消した車両のこと」であり解体処理することではありません。
廃車と解体処理は別物で、登録(車籍)を抹消した後に解体処理をするということになります。
廃車の原因としては、大きく分けて以下の3つがあげられます。
- 経年劣化、古くなったからの廃車
- 故障やトラブルによる廃車
- 事故や地震、台風などの災害による廃車
車は整備やメンテナンス次第で使用期間を延ばすことが出来ますが、現在の車は20年くらいが限界と言われています。
またエンジンやミッションなどの大きな故障になると修理費用が莫大になるため10年未満の車でも廃車にしてしまいます。
このように廃車とは、新しい古い関係なく、車の戸籍を消して登録を消してしまうことを指します。
2 廃車手続きにも種類がある
永久抹消登録
事故や災害で再起不能になった車や、すでに解体スクラップになった車のように、二度と乗れない車は「永久抹消登録」という廃車手続きが必要です。
法律的には「自動車が滅失、解体等したため再使用する事ない手続き」とされています。
一般的に廃車と言われているものは、こちらの「永久抹消登録」で永久抹消登録すれば二度と公道を走ることが出来なくなる手続きになります
普通自動車では「永久抹消登録」という手続きになりますが、軽自動車の場合は「解体返納」という手続きになります。
一時抹消登録
車の戸籍(車籍)を登録していれば自動車税は必ず支払わなければなりません。
しかし
例えば、数年間の海外出張などで一定期間車に乗らない場合、乗らない車に自動車税を払うのはもったいないですよね?
このような時に「一時抹消登録」を手続きすれば、車の戸籍(車籍)が一時的に無くなるので自動車税を払う義務がなくなります。
また、中古車屋さんなどで、すぐに売れなそうな車を「一時抹消登録」すれば自動車税を払わなくてもよいので経費の削減にもなります。
このように一時的に車を乗れなくする手続きを「一時抹消登録」と言います。
一時抹消登録では「中古車新規登録」を手続きすればまた公道を乗れるようになりますので、あくまで一時的な廃車ということになります。
普通自動車は「一時抹消登録」という手続きですが軽自動車の場合は「一時使用中止」という手続きになります。
3 永久抹消登録の廃車方法
あなた自身が「永久抹消登録」の手続きをする場合、現住所の管轄している運輸支局(陸運局)に行って手続きしなければなりません。
こちらでは、あなたが「永久抹消登録」手続きをする場合に必要な書類と手順を説明していきます。
「永久抹消登録」の手順
- 解体業者にて解体処理をしてもらう
- 解体後、「解体報告記録日」と「使用済自動車引取証明書」を受け取る
- 次項の「永久抹消登録」の必要書類をそろえる
- 解体終了した日から15日以内に運輸支局(陸運局)に行き「永久抹消登録」手続きをする
- 運輸支局(陸運局)税申告窓口で自動車税・自動車取得税申告書を提出し税金の還付を受ける(支払い済の自動車税が月割で戻ります)
- 完了
注意:地域によって、多少の違いがある場合がありますので管轄の運輸支局(陸運局)に問い合わせください。
「永久抹消登録」の必要書類
- 車検証
- ナンバープレート *前後2枚
- 所有者の印鑑証明 *発行日から3ヵ月以内のもの(実印)
- 所有者の委任状 *所有者の実印が押してあるもの(本人の場合は不要)
- 移動報告番号(リサイクル券に記載)と解体報告記録日(解体業者に解体してもらった日)の書類
- 手数料納付書 *運輸支局窓口にあります
- 永久抹消登録申請書 *運輸支局窓口にあります
- 自動車税・自動車取得税申告書 *地域によっては不要
6~8番は手続き当日に準備すればOKです。
また、
車検が1か月以上残っている場合は重量税が戻ってくるので運輸支局(陸運局)に問い合わせください。
注意:車検証の所有者の住所・氏名・印鑑証明が異なる場合も運輸支局(陸運局)での手続きが必要になりますので詳しくは運輸支局(陸運局)に問い合わせてみましょう。
4 一時抹消登録の廃車方法
「一時抹消登録」は、一時的に廃車にする手続きで、廃車中は自動車税を払わなくてもよいということから、しばらくの間車を乗らない時に利用する廃車方法になります。
例えば、海外などへの長期出張などや、けがや病気により長期入院でしばらくの間車を乗らない時、愛車を盗難された時などに「一時抹消登録」手続きすれば、自動車税を払わなくても良いのです。
再度、車を乗るためにはいつでも再登録すれば公道運行する事が可能になります。
また、今は乗らない展示コレクション車や希少車なども「一時抹消登録」をしていれば将来、公道を乗れるようになります。
こちらでは、あなたが「一時抹消登録」手続きをする場合に必要な書類と手順を説明していきます。
「一時抹消登録」の手順
- ナンバープレートを取り外す
- 次項の「一時抹消登録」の必要書類をそろえる
- 運輸支局(陸運局)に行き「一時抹消登録」手続きをする
- 運輸支局(陸運局)税申告窓口で自動車税・自動車取得税申告書を提出し税金の還付を受ける(支払い済の自動車税が月割で戻ります)
- 完了
- (万が一、一時抹消登録の後、解体処理をする場合は5の解体届出の廃車手続きが必要です)
注意:地域によって、多少の違いがある場合がありますので管轄の運輸支局(陸運局)に問い合わせください。
「一時抹消登録」の必要書類
- 車検証
- ナンバープレート *前後2枚
- 所有者の印鑑証明 *発行日から3ヵ月以内のもの(実印)
- 所有者の委任状 *所有者の実印が押してあるもの(本人の場合は不要)
- 手数料納付書 *運輸支局窓口にあります
- 永久抹消登録申請書 *運輸支局窓口にあります
- 自動車税・自動車取得税申告書 *地域によっては不要
6~8番は手続き当日に準備すればOKです。
また、
車検が1か月以上残っている場合は重量税が戻ってくるので運輸支局(陸運局)に問い合わせください。
注意:車検証の所有者の住所・氏名・印鑑証明が異なる場合も運輸支局(陸運局)での手続きが必要になりますので詳しくは運輸支局(陸運局)に問い合わせてみましょう。
5 解体届出の廃車方法
「一時抹消登録」の手続きをして一時的に廃車にしたけれど、やっぱりもう乗らないから「永久抹消登録」をすればよかったな。
こんな風に考えが変わる人もいると思います。
「一時抹消登録」後に、もう乗らないからスクラップにする場合は「解体届出」という手続きが必要になります。
こちらでは、あなたが「一時抹消登録」手続き後に「解体届出」をする場合に必要な書類と手順を説明していきます。
「解体届出」の手順
- 解体業者やリサイクル業者で解体します
- 次項の「解体届出」の必要書類をそろえる
- 運輸支局(陸運局)に行き「一時抹消登録」手続きをする
- 完了
注意:車を解体業者やリサイクル業者で解体してから、15日以内に手続きが必要です。
「解体届出」の必要書類
- 一時抹消登録証明書もしくは登録識別情報等通知書
- 所有者の委任状 (本人が手続きをする場合は不要)
- 「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」の書類
- 手数料納付書 *運輸支局窓口にあります
- 永久抹消登録申請書 *運輸支局窓口にあります
4~5の書類は手続き当日に準備すればOKです。
車検が1か月以上残っている場合は重量税が戻ってくるので運輸支局(陸運局)に問い合わせください。
解体届出と同時に所有者を変更したい場合は所有者の変更をしてから解体届出の津続きをする必要があります。
詳しくは運輸支局(陸運局)に問い合わせてみましょう。
6 廃車はプロに任せるべき?
いかがでしたか?
少しでもお金をかけずに廃車にするには自分でやるというのも1つの方法です。
しかし
廃車を自分でやってみると言っても聞きなれない書類や手続きがありますよね。
また、運輸支局(陸運局)は平日の日中にしか開いていないので、仕事を休んで行かなければなりません。
書類に不備があったり、忘れ物をしてしまえば、後日また仕事を休んで行く羽目になります。
こんな面倒な手続きならお金がかかっても専門業者に任せたほうが良いと思う人も多いようです。
もし、すべて無料で廃車手続きをしてくれる業者があれば、楽ですし便利ですよね。
最近では、すべて無料で廃車にしてくれる業者があるのです。
なぜ無料なのかというと、廃車の車両の部品を再利用したり、輸出したりして儲けれるからなのです。
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7 まとめ
自分で廃車手続きする方法と必要書類についてまとめてみました。
お金をかけないように廃車にするのって、手続きが結構面倒のようです。
手間暇をかけても意外と安く廃車に出来ないことも多く、最初から廃車専門業者にお願いしたほうが良かったというケースもあります。
まずは、廃車専門業者に無料査定してもらってから、自分で廃車にするかどうか決めたほうが良いでしょう。