150系ランクルプラドはディーゼルエンジン仕様が人気があると言われています。
ガソリンエンジン仕様に比べて、ディーゼルエンジン仕様は新車ベースで約50万円高いのですが、燃料費が安く済み、燃費が良く、パワーがあり、リセールが良いのが人気の理由です。
しかし、
150系プラドのディーゼル仕様は、国内初のアドブルー(AdBlue)を入れるクリーンディーゼルエンジンを搭載しています。
燃料の軽油以外に「アドブルー」という聞きなれないものを入れなければならないなんて、なんだか面倒くさそうな感じがしますね。
でも大丈夫です。
こちらの記事では、アドブルーの説明と入手方法や自分で入れる方法などについてまとめていますので最後まで読んでみてくださいね。
〔目次〕
1 アドブルー(AdBlue)とは?
アドブルー(AdBlue)とは、クリーンディーゼルエンジンの尿素SCRシステム触媒として用いられる高品位尿素水の事です。
尿素SCRシステムはディーゼルエンジンの排出する有害物質である窒素酸化物NOx(ノックス)を浄化するためにアドブルーのアンモニア(NH3)と化学反応させ、無害な窒素と水に分解させてから大気に放出させることができます。
アドブルーは、この尿素SCRシステムに必要な無色透明の液体で、人体には無害なものです。
簡単に説明すると、クリーンディーゼルエンジンの排気ガスにアドブルーを吹きかけて、排気ガスをキレイにして排出することが出来るということです。
アドブルーは尿素とも言いますが、尿素水とは全くの別物で、補充には必ずアドブルー(AdBlue)の記載がある「高品位尿素水」が正式名称になります。
アドブルーは無色透明で人体に対して無害ですが金属を腐食させる(サビさせる)ことがある為、こぼした場合は。洗い流すことが必用です。
また、
開封後のアドブルーは保管が出来ないので使い切るか、破棄したほうがよいでしょう。
2 アドブルー(AdBlue)を入れる車種は?
アドブルーを入れる車種は国産車では、トラックの他、トヨタのクリーンディーゼルエンジンであるGD型エンジン全てに採用されており、150系ランドクルーザープラド、ハイラックス、そして2017年11月22日以降に発売されたハイエース等になります。
外国車では、メルセデス・ベンツのC、CLS、ES、V、Gシリーズやプジョー308、508、シトロエンC4シリーズ、ジャガーなどがアドブルーを入れるクリーンディーゼルエンジンを搭載しています。
このように、排気ガスを綺麗にするためにアドブルーを入れるクリーンディーゼルエンジンを搭載した車種は多くあり、その多くは燃費やパワーのコストパフォーマンスの良さから選ばれています。
3 アドブルー(AdBlue)の入手方法?
アドブルーはどこに売っているのでしょうか?
もちろんトヨタのディーラーに行けば、1リットル当たり300円くらいで入れてもらえたりします。
プラドのアドブルータンクは12リッターですのでディーラーで空から満タンに入れると3600円くらいですね。
しかし、
ネットで探せば安く購入することも出します。
Amazonでは10リッターで1548円~販売していますのでディーラーの価格の約半分の価格で購入できます。
20リッターで割安で販売されているものもありますが、アドブルーは開封後の保存が出来ないので使い切れる量の10リッターがおすすめです。
アドブルーの補充はオイル交換とは違って、自分で入れることが可能ですから少しでも安く補充したい場合にはチャレンジしてみてもよいでしょう。
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これらの他にガソリンスタンドでもアドブルーを入れてくれるところもありますがディーラーでは推奨していないようです。
(取り扱い説明書にガソリンスタンドでもアドブルーは推奨しないと書いています)
4 プラドにアドブルーはいつ入れるの?
ランクルプラドのアドブルータンクは12リッターで12000~15000キロ走ると言われています。
走り方で航行距離が変わるようですが、だいたいアドブルー1リットルで約1000キロ走るとされています。
ですから、アドブルーのタンク満タンから、12000キロまではアドブルー無補給で走れることになります。
ですから
プラドにアドブルーを補給するのは「アドブルーを補充してください」という警告が出てからでも遅くはありません。
150系後期プラドの場合、アドブルーが少なくなってくると「5000キロ以内にアドブルーを補充してください」という表示が出ます。
5000キロを走り切るには、日数がかかりますので、警告が出てからアドブルーをどこで入れるか、自分で入れてみるか考えても大丈夫です。
5 アドブルーはどのくらいはいるのはいるの?残量はわかるの?
アドブルーがどのくらい残っているのか?
プラドを含むトヨタ車は残念ながらアドブルーには燃料計のようなメーター表示はありません。
しかし
150系後期プラドの場合、「5000キロ以内にアドブルーを補充してください」という警告が出ますので、5000キロという数字がヒントになります。
5000キロということは残りのアドブルーは5リッターまだ入っていると仮定できます。
(アドブルー1リッターで1000キロ走れるので)
ですから、一般的に通勤やドライブに使用するだけなら5000キロを走り切るのは十分な期間があります。
「5000キロ以内にアドブルーを補充してください」の警告が出てからアドブルーを購入してもまだまだ間に合うのです。
アドブルーを無駄にしない節約方法
プラドのアドブルーは12リッターのタンク容量です。
アドブルーは10リットルか20リットルで販売していますが、アドブルーは開封後の保存が出来ませんので20リットルでは絶対に余ってしまいます。
ですから10リットルのアドブルーを購入したほうが良いでしょう。
そして10リッターのアドブルーを残さず使い切るには残り2リッターになった時に補充すればよいのです。
150系後期プラドの場合、「5000キロ以内にアドブルーを補充してください」の警告が出てから3000キロ走ればアドブルーが3リットル減っているはずです。
そうなるとアドブルータンク内は残り2リッターのはずですので、購入したアドブルー10リッターまるまる入る計算になります。
残さず使い切れば無駄にせず節約にもつながりますので試してみてください。
中期プラドの場合は「○○キロ以内にアドブルーを補充してください」という警告の○○の数字が減っていきますので「2000キロ以内にアドブルーを補充してください」という表示になったところで10リッターを補充すればアドブルーを無駄なく使い切ることができます。
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6 プラドにアドブルーを補充してみよう
それでは、実際にプラドにアドブルーを補充してみましょう。
まずはキャップをあけて付属の専用ノズルを取付けます。
10リッター入りのアドブルーですが重さは水より重いので10キロ以上あります。
このまま持ち続けて入れるのは、重くて結構大変です。
トラック等の場合、アドブルーのタンクは腰より下の位置にありますので10リッターでも持ち続けながら入れることが出来ますが、プラドはエンジンルームに入れるところがありますので、胸あたりまで持ち上げなければなりません。
また、アドブルー10リッター入りのままだと重すぎてほとんどの人が入れる時にこぼしてしまいます。
ですから、
筆者はこちらに移し替えて入れてみました。
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ノズルが長く、2リッター容器で軽いでとてもおすすめです。
このジョッキに移し替えれば、アドブルーをこぼさないで入れることが出来ます。
7 まとめ
150系後期プラドにアドブルーを補充してみました。
オイル交換と違い、やる気になれば誰でも出来ますし、安く済むのがメリットになります。
プラドだけでなくハイラックスやハイエースのクリーンディーゼルエンジンも同じくアドブルーが必要になりますが仕組みは一緒です。
150系プラドのアドブルータンクは12リッター、ハイラックスは13リッター、ハイエースは7.4リッターになっています。
アドブルーの補充を忘れて切らしてしますと、エンジン再始動が出来なくなるので警告が出たら補充の準備をしたほうが良いでしょう。
簡単に安く出来ますので、アドブルーの補充は自分でチャレンジしてみましょう!!